受け継がれる、一人ひとりを大切にする「愛と誠」の教育
私が横浜女学院に通っていたのは、もう40年以上前のことです。親となり、娘2人もお世話になって改めて感じるこの学校の素晴らしさは、生徒一人ひとりを大切にする教育です。当時を振り返ると、先生から日々掛けられた「頑張っているね」、「この頃どう?」といった言葉が浮かびます。毎週の小テストなどでも、結果だけでなく取り組む姿勢を評価してくださいました。勉強が苦手な生徒に対しても、その子のよさを認めて声をかけ、少しでも点数が伸びるととても喜んでくれました。
また、先輩後輩の垣根なく生徒の仲がよいことも昔からの校風。私が所属していた卓球部では、合宿にOGの先輩がたもたくさん来てくれました。共に練習で汗を流し、和気藹々と夕飯づくりをしたことなど、とても楽しい思い出です。
時代の流れに沿って、例えば海外セミナーが増えるなどの変化はありますが、キリスト教の精神に基づく「愛と誠」の教育は変わることなく受け継がれていると思います。大人へと成長するもっとも大切な時期、娘にはこの恵まれた環境で、自分の長所を伸ばし自己表現の力を身につけると共に、己の短所や弱さを認め、向き合いながら、他者を思いやれる大人に成長してほしいと願っています。
1978年卒 30期 K・Tさん